オーガニック・ミュージック。
今年、いやこれからの僕の探究のテーマだ。
無農薬の音楽だ!なんて貧相な発想じゃないですよ。
ゆっくりと手を掛けて大切に創り上げた音楽と言う意味です。
とは言ってみても具体的なイメージが中々掴めないでいた。
しかし!!先日の比呂会議で少し分かった
答えはワインにあった。
ワインは音楽にたとえれば究極のインディーズ・アーティストだと思う。いっぽう同じ飲み物でもお酒ではないけどコカコーラなどは大量生産、大量消費のアメリカ型商品。音楽で言えばミリオンセラー・アーティストだと思う。内容よりもセールスの枚数で競い合う。しかしどうだろう、売れている曲イコール、Good Musicとは言いがたい事は今や子供でも分かっている事実だ。おまけに音楽の世界では、インディーズの連中もいつかはメージャーデビューを夢見ているのだ。まあ音楽業界の構造がそう言う事になってるから仕方ない。ティーンズ・ミュージックでそういう世界も有ってはいいと思うが、それが全て、それだけでは文化レベルがあまりにも貧困だ。
ワインのラベルには色んな事が書かれているらしい。レコードでいえば、プロデュースが◆◆◆◆、ギターが◇◇、ドラムが■■みたいな・・・事のようらしい。だから見る人が見れば飲む前からどんな味がするのか?重いのか、軽いのか?香りがどうなのか?すべて分かってしまうそうだ。それも音楽と一緒。レコードのクレジットをみて、ああ誰の曲で、だれがプロデュースしていて、どこのスタジオで録って、誰がミュージシャンか分かれば、どんなサウンドがするのか、僕らはカンタンに想像がつく。僕らはワインのような商品をコカコーラの売り方で売ろうとしてたのではなかろうか?カロリーZEROだからいいんだよなんて、音楽の世界ではあり得ない。
僕は思う、手作り感のある温かいオーガニック・ミュージックを限られた人に少量だけ供給できれば、それで皆、幸せではないのかと・・・。枚数限定にして、当然人気がある作品が出来れば、価格はアップする。ワインとおなじだ。いっぽうミリオンセラーの作品は当然価格は安くなる。経済の理論から言ってもこれが自然で、売れている物も、売れていない物も値段は一緒という今のやり方はおかしいと思う。さぁ音楽業界も構造改革をして若いミュージシャン達に自信を持って譲れる世界を創っておくことが僕らの世代の最後の大仕事なのかもしれない。
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