ブック・チャレンジ7日間
〜その3日目〜
「JAZZ STUDY」渡辺貞夫
「コンテンポラリー・アレンジャー」ドン・セベスキー
僕の通った小学校は港区立の白金小学校。
公立で「番町・白金・青南」などと謳われていた
東京の伝統校だった。
当時は越境入学というのが流行っていて、
僕は渋谷区・恵比寿、友達の竹中(Char)は品川区・戸越。
お互いここを出て有名私立中学校にでもと母は考えていたのだろうけど・・・
当時はテケテケのエレキブーム。
竹中耳鼻科医院のお坊ちゃんとバンドなどを組んで
母の夢はもろくも崩れ去った(笑)
竹中も僕もギターをやりたかったのだけど、
バンドとなるとパートを分けなければいけない。
不本意ながら僕はベースになった。
中学に上がってなんとか丸井のクレジットで
グレコのJazz Bassモデルは買えたのだけど、
流石にアンプまでは買えない。
ギターだったら小さなアンプでも事足りるのだが
ベースはそうは行かない。
人から借りるにも中学生だから車も持っていないし・・・
ベースはお金がかかりすぎる。悩んだ・・・。
そうだピアノをやろう!!!
ピアノだったら各スタジオに常設してあるし、
まさか持って来いとは言われないだろう
譜面だけ持っていけば何とかなりそうだし。
クラシック・ピアノは子供の頃やっていて
ツェルニーくらいまでは弾けたし、
4ビートジャズは難しそうだけど、
当時、ジャズロックやバート・バカラック
セルジオ・メンデスなどのボサノバも出てきて
洒落たサウンドだった。
これだったらイケるかもしれない。
ギターは弾けてコードも理解できたのだけど、
ピアノでは出来なかったので、
ピアノのコードブックを自分で作った。
いろいろ音楽を勉強するようになり
この「JAZZ STUDY」渡辺貞夫を手に入れるのだが・・・。
これは難しくてわからなかった(笑)
多分・・・今でも分からないだろう(笑)
ナベサダさんの笑顔にごまかされて・・・(笑)
そんな教科書だった。
次の本は一家に一冊
「コンテンポラリー・アレンジャー」by ドン・セベスキー
みんな持ってるやつです。
レコードの音源が付いていて非常に感動した。
僕のは初め英語版だったかな
でもその後、ギターの松原正樹の家に行ったら
やっぱり彼も持っていて
この日本語版をもらった。だから家には2冊ある。
内容はカッコ良すぎて、素晴らしすぎて、
なかなか日本の音楽シーンでは
反映できなかったな、でもとても勉強になった。
すごいと思ったのは音楽はEconomy(経済)も大事であると書いてある。
いくらいい音がしても、予算がかかりすぎてはダメよという事。
その通りである。
近年、アオシス・レコードのセッションで
N.YのAvatar Studiosで彼に会った。
小雨の降る日、多分地下鉄で来られたのであろう。
ポーチに折りたたみ傘を持った
小柄なカワイイおじいちゃんだった。
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