ブック・チャレンジ7日間
〜その5日目〜
The 911 & Porsche Magazine
「ハイ スピード ドライビング」ポール・フレール
ハイ・ファイ・セット5年、松任谷由実を3年でツアー生活を卒業し
その後、僕は東京でレコーデイングの仕事が中心となっていた。
80年台半ばになると海外録音も多くなり月に一度はアメリカで仕事をしていた。L.Aで良く仕事をにしたレコーディング・エンジニアにウンベルト・ガティーガと言う男がいた。
彼は‘‘USA for Africa’’を手掛けたエンジニア。
デビッド・フォスターや売れ筋ではフレオ・イグレシアスなどと仕事をする超売れっ子のエンジニアだった。
彼の車はビカビカに磨いた黒の80年ポルシェSC。
いつもライオン・シェアー・スタジオの前にデーンと停めていた。
すごいのは流石超売れっ子、車を磨く為のアシスタントも雇っていて、車の底面まで磨いているのかと思うほどビカビカに磨いて美しかった。ちょっとアメリカ風でケバかったけどね・・・(笑)
僕も車が好きなので仕事の合間に車の話で盛り上がっていた。
そんな時、そんなにポルシェが好きなら
これ「売ってあげるよと」ウンベルトが言い出した。!!!
しかも、300万で!!!
当時、ポルシェは新車で1000万、中古でも500万は下らない車だった。どうしよう〜〜〜。
滞在中、ずっと考え抜いた挙句・・・
僕は晴れてポルシェオーナーになった。
そして1年くらいL.Aの友人宅に置かせていただき仕事のたびにレンタカーがわりに使った。
深夜、空いたフリーウエイをポルシェで流していると、
なんかフラフラと大空を舞う軽飛行機でも操縦してる様な気分だった、流石空冷エンジンである。
そんなポルシェを日本に持ち帰ることになり、
そこからが大変だった。💦💦💦
何とか船を手配し日本の保税倉庫までは運べた。
日本には車検がありウンベルトからアメリカの車検証(ピンクスリップ)も貰っていて書類的には不備はかったのだが、
日本には排気ガス検査のリポートというのがあり、
その検査をするのにガス研レポートと言う書類が必要だという。
その書類は1枚2万円くらいで手に入るのだが・・・。
ポルシェはドイツ製でありドイツから来たポルシェに関しては
業者がガス研レポートを1枚2万円で分けてくれるのだが、
アメリカから来たアメリカ娘は車体番号も
エンジン番号もアメリカ仕様でそんなポルシェのガス研レポートはないと言う。まぁ当然か・・・。
💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦
新たに新しくガス研レポートを申請すると、
10台分まとめての申請となり・・・20万もかかる
💦💦💦💦💦💦💦💦💦どうしよう。
と言うわけで、保税倉庫からは出したものの、
日本のナンバーが付けられず
友人の車工場にずっと停めさせてもらっていた。
しかし、真っ黒のビカビカ娘。目立つ目立つ(笑)
半年くらいかな・・・その工場に出入りするお客さんから
「これ売ってくれないの?」
と声がかかった。排ガスレポートの件とか、
事情を話しても問題ないと言う。
うーむ。
捨てる紙あれば、拾う神アリかな(笑)
しかも・・・500万で買うと言う!!!
おおっ売った〜〜〜!!!である。
そしてそれを元手に、今度僕は’84年製の正真正銘ドイツから来た
白いポルシェ・カレラを手に入れる事になる。
そして、その後何台もポルシェを所有するのだが、
これがポルシェ がはじまるエピソード
そんな時に読みあさっていたのがこの本達である。
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