新しい忠英さんのアルバムは、自社レーベル、ナユタ・レコーズの第一弾である。
昔、鎌田君と始めたaosis recordsが終わって6年。もう、こんなことは、二度とやるまいと思っていたが、また始めてしまった。懲りない僕である。
aosis recordsは2000年に始まって約5年間、40数アーティスト。アルバム数で言えば、150枚位作ったかな。全日空の機内チャンネルなどにも採用され、メジャーレーベルで展開した。
しかし、メジャーは資金力もあり華やかではあるが、メジャーであるが故に出来ない事も多かった。
たとえば、メジャーは100万枚売るアーティストと1万枚?しか売れないアーティストを同列で語ろうとする。同じ契約書で結ぼうとする。
5千枚売るアーティストが1万枚売れば大飛躍だけど、100万のアーティストからすれば、所詮100分の1。同じ会社のやる仕事ではない。
価格設定もそうだ。
日本の場合、変な組合組織に守られ、ほぼ統一価格。2〜3年前に音楽を始めた新人君と、40年やり続けた日本の宝的アーティストのCDが同じ値段って、日本じゃ当たり前だけど、よく考えると、おかしいでしょ?別の角度から見ても、沢山売れる物は安くなると言う、経済の論理すらもあてはまらない。
僕らの創っている音楽は趣向品。そう、ワインみたいなもんですよ!それが、コーラみたいな清涼飲料水を売る方程式で売られている。
ヴォージョレーとビンテージワインは当然値段が違って当たり前だし、奥行き感がまるで違う。値段の差は、その奥行きの違いに対する価値なんだと思うんだよね。音楽業界はまったくその価値観が反映されてない。
音楽もワインも人生豊かにするみたいな物だし、音楽家もワイン農家も同じ様な気持ちで、最高なものを作ろうと日々努力している。だからね、後から続いてくる若手ミュージシャンの為にも、僕達がマーケティングも含めて微力ながら頑張って行こうと、思うのであります。エッヘン!!
新川さん、すごーい!
主人はaosis recordsのCDは何枚も持っていますが、今後はNAYUTA RECORDSの作品が楽しみです♪
音楽とワイン、わかりやすいたとえで、良くわかりました。
今まで考えた事もなかったけど、確かに価格が同じなのって変ですね。
納得~。
新川さん、未来の音楽業界のためにも頑張ってください!
いえ、業界の方達のためだけでなく、それを聴いている全世界の人達のために!
投稿情報: MIDORI | 2011/01/26 21:18
共感しました。
いいアーティスト、ミュージシャンを育ててください。
影ながら応援いたします。
投稿情報: さいとー | 2011/01/26 23:57
なるほど~。
わかりやすい解説でした。
新川さんの音楽家としての熱~い思いが伝わります。
新しいレーベルの“ナユタ・レコーズ”から発信される音楽に注目したいです!
これから続く若手ミュージシャンの発掘にも貢献されて下さいネ!!
期待しています。(^^♪
投稿情報: MIWA | 2011/01/27 14:02
ワイン農家の例え、お見事です! 人を幸せにする仕事に携わっている人は長い年月、水面下で大変な努力をしているんですよね!
音楽もワインも熟成されて初めて人を幸せにできるんです。がんばれ~!
投稿情報: ガラスのきこ | 2011/02/04 00:24