明日から東北に行く、しかし、いつものツアーとは、ちょっと違う演奏旅行だ。
東日本大震災の支援ライブにギタリストの吉川忠英さんと行くのだ。今回は岩手県の遠野市という所に行く、被災した釜石市などから、陸側にすこし入ったところ、東北の民話、遠野物語などで有名なところだ。
そこには陸上自衛隊の宿営地があるのだという、隊員はそこから連日、沿岸被災地に出動して行くのだ。
今回はその宿営地でライブをする。自衛隊員に向けての慰問コンサートになるのかな!?
まぁ、僕達に出来る事は、音楽を届ける事くらいしか出来ないからねぇ〜。
だけど僕にとっては、もっともっと大きな意味が今回の演奏旅行にはあるかもしれない。
あの大震災で僕達ミュージシャンは、皆かなり大きなショックを受けた。あの時以来、音楽に対する考え方や表現方法が、まるで変わってしまったと思う。
なんでだろう???
もちろん日本国民全体が大きなショックを受け、自然の大きな力に対して人間は何と無力なんだろうと感じたと思う。そして、少し時が経ち、原子力発電所の事故問題などが表面化してくると、、、こちらは人災。風評被害なども加わって、今度は人間はなんと愚かな存在なんだと思えてくる。とくに日本などは、今まで平和ボケまっしぐら〜という感じだったのではなかろうか。
きっと神様は、そんな僕らにキツいお灸をすえたのだな。しかし、それにしては余りにも犠牲が大きすぎる!!!
東京渋谷の街などが、節電で暗くなった今、僕達ミュージシャンは改めて気がつく事がある。
暗い中に音楽の灯火が見えてくる。
暗い中だからこそ見えてくる。
その灯火は明るくもなく、ちっぽけなものだけど、心を癒したり豊かにする音楽のチカラがある。
僕達はその灯火でありたいし、今、やっとそれに気がついたのかもしれない、、、。
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