ヤング７２０

昭和４０年頃、ヤング７２０という番組が月〜金、朝７時２０分からTBS系列で放送していた、若者向けの番組だった。関口宏、竹脇無我、松山英太郎などが司会を努め、音楽のコーナーでは当時はやりのグループサウンズなどのバンドが日替わりで出演していた。

僕は中学生だったかな、音楽好きの少年達にとっては夢の様な番組だった。
しかし、この番組を全て見ると学校には遅刻してしまうし、しかしバンドはどうしても見たい！
当時は生放送だったので時間は割と？アバウト。
ああ、早く出ないかな！
こんな朝の一コマを経験なさった方も多いのではなかろうか？

今から考えると、こんな朝の番組。当時バンドは不良とされる人達が、よくも生放送に間に合ったよな〜！エライ！と感心していた。さぞかしプロデューサーさんは毎朝気をもんでいたんだろう。始末書覚悟か？

タイガースやスパイダース、ワイルドワンズやヴィレッジシンガースなど、GS界の貴公子とされるグループは、眠い目をこすりながらでも、まぁ早起きもするんだろうなぁと思っていた。
しかし、モップスが出演した時にはビックリした！
えええええ！この人達まで、、、。
モップスは長髪、ひげ面でヒッピーの様ないでたち、やる気の無い演奏！もう絵に描いた様な不良少年の図なのである。こんな人達まで頑張って早起きしてるんだぁ〜！僕達も頑張んなきゃねと、と当時の少年は思ったはずである。

先日、ヴィレッジシンガースの小松さんとご一緒する機会があったので、この辺のエピソードを聞いてみた！！

そしたら何と！！！！

あれはね、バンド部分だけ昼録りのVTRだったんだよ！！！！だって（笑）
ええええっ、生じゃなかったの？
ガ〜〜ン！！ショック！！

そうだよね〜、そうですよね〜！！（笑）
あれから４０年、やっと真実が解ったのでした。