Organic Recording オーガニックレコーディングって何でしょうね?
誰も知らないですよね?そう、僕が勝手に作った言葉ですから、、、。
今回の山本潤子のレコーディングは新しい試みをしようと思うのです。
まずは楽曲。
とにかく、はじめにメロディ、歌詞、ありきである。
当然の事なのだが、これが毎回ちゃんと出来ていない。
特に歌詞は、録音されてから作られる事が多く、録音中はたいがいメロディーをラララで歌詞なしで唄っている。
しかし、これでは本人もミュージシャンも感情も何も入らない。
そんな訳で今回は、約2ヶ月かけて24曲の新曲を作り、
歌詞も全て作った。皆さんご苦労様でした。
そして、本人も含めスタッフで何度も何度もミーティングをして、その中から12曲に絞りレコーディングに臨む事となった。
レコーディング自体もレコーディングメンバーで録音前に何と!
リハーサルをする。ライブのようであるが、
ここが大変重要なポイント。
スタジオミュージシャンは限られた時間で最高のプレイをしてくれるので、通常はリハーサルなんて必要ないのだが、
今回は特別!!。
僕(プロデューサー、アレンジャー)は必要最小限の決め事だけを作り、後はミュージシャンに委ねる。
要するにミュージシャンをもっともっと自由にしてあげたいのだ。
昔は潤沢な録音予算があったり、そもそもスタジオ代も安かったので、長時間、録音スタジオを押さえる事が出来た。
しかし最近は限られた予算内で行わなければいけないので、この様な手法をとる事になる。
人と人が出会い、時間から解放され、決まり事からも解放され、その楽曲に没頭出来る環境を作ると、
優れたミュージシャッンは120%の力を発揮する。
まさにマジック!ハプニングが起きるのだ!
これも、人間だから出来る技!コンピューターでは絶対に無理!
実に手間ひま掛かるのだが、ここが一番大切にしなければいけないし、
僕達、音楽家が守って行かなければいけない所なのである。
だって今はもう、音楽なんてコンピューターさえあれば、
スタジオなんか行かなくたって、家で出来ちゃう時代。
でも、各自バラバラに家で作っていると、何もハプニングしないし、
寂しい音楽になってしまう気がする。
今回はあえて時代の流れに全く逆行してみようと思うのだ。
忘れてしまった、何かを取り戻そうとしてね。
そして、今回の想像力豊かな最高のミュージシャン。
林 立夫 ドラム
松原正樹、井川恭一 ギター
加瀬 達 ベース
新川 博 ピアノ
皆、昔から潤子さんとは、
素晴らしいコラボレーションをしてきた仲間達だ!
僕が考えるオーガニックミュージックとは手作り感のある、手間ひま掛かった、温かいサウンドなのである。
今週はそんなレコーディングリハーサルの初日を火曜日に迎える。
果たしてうまく行くか?
乞う御期待!!
おおお~~~
ライブも楽しみですけど、こちらも楽しみです
みなさんが想いを込めて作ってくださったアルバムは絶対に良いに決まってますモンね
投稿情報: ドレミ♪ | 2009/06/21 19:08
ドレミ♪さん
コメントありがとう。
そうなんですよ、うまく行くといいんだけど、、、。
身内はいいんだけど、今の世の中にどう受け入れられるか?が問題でね!皆さんのご協力にかかっています。
よろしくね!!
投稿情報: しんすけ | 2009/06/21 19:24
Organic Recording,大変面白く読ませていただきました.CDが待ち遠しいです!
ところで,一緒にコンサートやってる気心の知れた仲間とレコーディングするのが一番いいに決まってるように思うのですが,なぜ皆さん海外レコーディングとかに出かけるのでしょうか? いろいろメリット・デメリットあるのだと想像します.何かの機会に解説いただけたらうれしいです.
投稿情報: はじめ | 2009/06/22 21:09